日本と世界のファクタリング市場規模は、数倍の開きがある？
日本と世界のファクタリング市場規模のうち、日本のファクタリング規模は6兆円前後となっています。
対する世界のファクタリング規模は、中国が約50兆円と日本の約8倍、次いでフランスやイギリスが約45兆円、39兆円強です。
ドイツやイタリアに至っては35兆円規模ですから、中国に大きく引き離されていることが分かります。
これらは2019年時点の統計ですが、中国が優位なことは2022年になっても大きく変わってはいないでしょう。
ただし、日本を含めファクタリング市場は少しずつ増加しており、世界規模で微増している傾向です。
世界のファクタリング規模も統計は2019年に取られたものですが、前年度比でほぼ横ばいか微増となっています。
具体的にはオーストラリアが横ばい、中国が微減でドイツも微増、フランスは増加傾向でイタリアやイギリスが続きます。
アメリカは実はファクタリング市場の規模が小さく、中国に対して約5分の1くらいの規模です。
日本も世界からみてファクタリングが遅れている市場で、資金調達方法としてメジャーではなく、残念ながら存在感が小さいです。
スタートアップのエンジェル投資が充実しており、その辺りも影響があるのでしょう。
しかし、少しずつではありますが認知されてきていますし、法改正などの後押しを受けて市場規模が拡大しようとしています。
日本でファクタリングの普及が遅れている理由
日本でファクタリングの普及が遅れている理由には、正しい情報が行き渡っておらず、怪しさが先行して広まってしまったことが挙げられます。
コロナの影響が日本のファクタリング規模、世界のファクタリング規模をどう変化させるか目が離せませんが、日本のファクタリング規模に関して良い変化を期待するばかりです。
コロナ後に経済状況が変わることで、日本のファクタリング規模が大きく成長する可能性は十分にあります。
注目が集まっている兆候は見られますし、認識が変わりつつあるのは確かなようです。
注目を集める理由はやはり資金調達のスピード感で、借入ではないことも大きいです。
手形取引が過去のものとなった昨今、規制緩和が進みオンライン対応が浸透し始めたことで、日本のファクタリング規模は既に拡大を予感させる要素が満載です。
まとめ
世界各地域と日本の経済状況から見ていくと、現在のファクタリング市場規模の格差は徐々に縮小されていき、特に成熟産業の中小企業経営者、個人事業主、フリーランスの方は資金調達手段が少ないという状況になりがちのため、日本でのファクタリング市場規模は拡大していくだろうと予測できます。
さらには、新型コロナウイルスの影響で、政府の中小企業支援のもとにばら撒かれた繰り延べ融資などの返済が始まる2022年は、ファクタリング市場が拡大する余地は十分にあるだろう。
コメント